• クリエイター

    これからのライターには
    「コンサル力」が必要だ!
    意識するべき3つのこと

    2020.04.04

「ライターの仕事は文章を書くこと」という思い込み

ライターの仕事は文章を書くこと。

これはいわば常識です。しかし筆者自身がライターとして6年強活動するなかで感じているのは、「文章を書くだけ」のライターは(一部の高い技術を持つ人を除いて)これから淘汰されていくのではないか、ということです。

なぜなら、今後AIライターが発達してくれば、そうしたライターの活躍の場はどんどん少なくなり、書く以外の技術を持つライターでなければコンスタントに案件を見つけられなくなる可能性があるからです。

ではライターは文章力以外にどんなスキルを磨けばいいのか。筆者は「コンサル力」だと考えています。

文章は「どう書くか」だけで、情報の伝わり方をガラリと変える力があります。しかし多くのクライアントはそこまで文章に詳しいわけではありません。

そのため文章のプロであるライターが、クライアントの抱えている課題に合わせて「こういう考え方・書き方もありますよ」という提案=コンサルティングをしてあげる必要があるのです。

以下では筆者が意識し始めてから「コンサル力が上がったな」「仕事の幅がグッと広がったな」と実感した3つのことを紹介します。

「もうすでにやってるよ」という人もいるかもしれませんが、参考になれば幸いです。

聞く力を磨く

●クライアントの課題解決に聞く力は必須

クライアントのコンサルティング=課題の解決をするためには、まずどんなことで悩んでいるのかを知らなければなりません。

コンサル力の高い人であれば、財務状況などを見るだけで抱えている課題を見抜けるのかもしれませんが、普通そんなにうまくはいきません。

そこで必要なのが聞く力です。対話を通じてクライアントの悩みを探り出し、それに対してどんな解決策があるのか、ライターとして何ができるのかを提案できれば、文章のニーズを掘り出すことができます。

●聞く力を磨くために必要なのは「場数」

そのために意識するべきは「インタビュー案件を積極的に受けること」「インタビューの質を上げること」です。

聞く力は、インタビュー案件の場数に大きく左右されます。

そのためまだ場数が少ないという人は、人選やアポイントメントなどの段取りをディレクターなどがやってくれて、ライターの仕事はインタビューするだけ、という案件から始めることをおすすめします。

するとより早く、より楽にインタビュー経験を積むことができます。

とはいえ、ただインタビューをしていれば聞く力が伸びるわけではありません。

大切なのは「盛り上がるインタビュー」にすること。ライターとしての経験値になるような本質的な話は、インタビュイーが楽しんで話している時にこそ飛び出します。

もちろん、どうしても聞いておかないといけないことは事前にリストアップしておく必要があります。

でもそれ以外についてはインタビュイーが話したそうにしている話題は何かにアンテナを張り、脱線しても気にせずに話を盛り上げるようにしましょう。

専門ライターにならない

●クライアントが欲しい情報は「別分野」にある

ライターとして得意な分野があるのはいいことです。しかし「自分の専門はこの分野だから、別の分野はやらない」と決め打ちしてしまうと、仕事の幅が狭まってしまい、知識や経験の横展開が難しくなります。

各分野の一流の人たちは、別の分野にあまり詳しくありません。だからこそ一つの分野の一流でいられるわけですが、他の分野の考え方や手法を知りたいと思っている人は少なくありません。

ライターがこうした人たちの役に立つ方法の一つが、ある分野の一流の人の話を別の分野の一流の人の話と繋げて、新しい知見を提供することです。

この方法を実践するには、専門ライターとして一つの分野にこだわりすぎるのではなく、幅広い分野の仕事を受けて、知識と経験の幅を広げていく必要があるのです。

●専門性の高いインタビュー案件は多少無理してでも受ける

とはいえ、様々な分野の文章が書けると言っても「広くて浅いコタツ記事(テレビやネットの情報だけで書く記事)」が書けるだけでは不十分です。

なぜなら、その程度の情報なら相手も知っている可能性が高いからです。

したがって大切になってくるのは、やはりインタビュー案件を積極的に受注することです。

特に企業の経営者や各部署のトップマネジメントなど、知識・経験レベルの高い層へのインタビュー案件は、確実にライターとしての経験値になります。

もしかすると納期や報酬が、現時点の自分にとっては短すぎたり、安すぎたりするかもしれません

。しかし長い目で見た場合に必ず役に立つ経験になるので、多少無理をしてでもチャンスがあれば受けておきたいところです。

書く以外の工程に興味を持つ

●「言われた通り書くだけ」はもうやめよう

ウェブライターの仕事の大半は、ディレクターやエンドクライアントの指示に従って、注文通りに文章を書くことです。しかし単に書いているだけでは、クライアントの課題を解決するコンサル力は身につきません。

自分を「ライター」の枠組みにはめ込まず、ディレクターたちが考えていることに興味を持ち、そこから逆算して「自分の文章はどうあるべきか」を考える癖をつけましょう。

・ エンドクライアントはどんな課題を解決したくてコンテンツマーケティングをしているのか。
・ エンドクライアントはターゲットとしてどんな人物像を描いているのか。
・ ディレクターは今回の企画を通じて、ターゲットに何をさせたいのか。 など

例えばこうした問いを自分のなかで考えてみたり、ディレクターたちに直接聞いてみたりしてみるのも一つの手です。

●「書く以外の工程」を知るための案件の選び方

とはいえ一般的なウェブライティングの案件では、ライターを書く以外の工程に関わらせてくれるケースはなかなかありません。

マーケターが一人いて、ディレクターはその指示に従って進行管理をしているだけ、というケースもあります。そのような場合は、直接質問をしても、期待しているような回答が返ってこない可能性が高くなります。

そこでおすすめしたいのが、「企画から担当させてくれる案件」「ディレクターと相談しながら、メディアの方向性を決めていくことができる案件」を1〜2つ程度持つことです。

筆者の経験上、SEO対策記事を週に10本20本とアップしているようなメディアよりは、作り込んだ質のいい記事を週に1〜2本程度アップしているようなメディアの方が、そうした関わり方をさせてもらいやすい傾向にあります。

慣れない仕事なので最初は大変かもしれませんが、コツを掴んでくればどんどんディレクターの仕事を奪っていくことができます。

そこまでくれば、クライアントに対してより踏み込んだ提案のできる、コンサル力の高いライターになっているはずです。

コンサル力を磨けば文章の価値はもっと高くなる

近年、何かを伝えるツールとして注目されているのは、Instagramなどの「写真」、YouTubeに代表される「動画」です。

確かにこれらのツールは直感的にメッセージを伝えられるので、スピードという面では優れています。

しかし一方で、論理的にコツコツとメッセージを伝えるのには向いていません。その点においては、やはり文章の方が強いのです。

と言っても、文章のプロであるライターが、書くことだけに徹していては、そうした文章の力が活用されないままになってしまいます。

ライターがコンサル力を磨き、文章という道具の使い方を正しくアピールできれば、世の中における文章の価値はもっと高くなっていくはずです。

……と、こんな偉そうなことを書いてきましたが、筆者もまだまだ勉強不足なライターの一人。ここで書いた内容を自戒として、5年、10年とかけて文章力とコンサル力をコツコツ鍛えていきたいと思っています。

ライターという仕事の価値を引き上げ、今よりもっと稼げてやりがいもある仕事にするために、日々頑張っていきたいですね。

鈴木 直人

フリーランスライター◇1989年生まれ、大阪市在住。2014年4月よりライター活動を開始し、主にウェブメディアにて執筆。ジャンルは多岐にわたるが、ビジネス啓発、筋トレ、リサイクルには特に強い。電子書籍の執筆経験もあるほか、2017年からは大手ビジネス出版社の外部ライターとしても活動。構成力、取材力において高い評価を受けている。

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