• スキル

    「笑いの編集」
    僕は「人は面白くなれる」
    そう言い切りたい。

    2019.12.19

あなたは「面白くなりたい」と思ったことがありますか?

中学生の時、友達に言われたことがあります。

「俺もお前みたいに面白くなりたいんだけど、どうしたら面白くなれる?」

僕は「わからない」と答えました。

なぜなら、当時は「人は面白くなれない」と思っていたからです。

でも、10年以上お笑いに向き合ってきたいまの僕には、あの頃とは違う思いが芽生えてきました。

人は面白くなれるかもしれない。

現在、僕はお笑い芸人のネタを作る仕事をしています。

これまで300組以上の芸人さんとネタ会議をして、自分なりの「お笑いのいろは」を作ってきました。

定期的に開催している講演会「笑わせ学」は

「お笑いのいろは」を一般の人に教えたら、それを元に面白くなることができるのか?

というコンセプトに基づいて行っています。

人は面白くなれる

「笑いの編集」では「笑わせ学~コントの作り方編~」の内容を全3回に渡って伝えていきます。

今回は基本的な以下のポイントについて書いていきたいと思います。

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・そもそもお笑いって?
・笑わせるパターンは2つ
・ネタ作り「キャラクターを知る」
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そもそもお笑いって?

「お笑いにいちばん大切なものって、なんだと思いますか」

僕はこんな質問をされた時、必ずこう答えています。

「常識を知っていること」

この回答を不思議に感じる方もいるかもしれません。

だけど僕はお笑い芸人ほど、常識を知らないといけない職業はないと思っています。

なぜなら、お笑いの仕組みを簡単に説明すると、このように表すことができます。

ボケが非常識なことをして、ツッコミが常識で元に戻す。

漫才、コント、バラエティ番組……どれをとっても、この仕組みによって笑いが生まれることが多いのです。

そして「非常識」を生みだそうとする時、それが「非常識」であると判断する為には、必ず自分の中にある「常識」という物差しが必要になってくるのではないでしょうか。

昔、初めて会った後輩の子に「うぃ!」と握手を求められました。

どの世界でも目上の人に「うぃ!」は非常識すぎますよね。

僕が「いや失礼や!」とツッコミをしても、彼は「?」という顔をしていました。

この子が「接待」というお題のコントを書いたらどうなるでしょうか?

きっと彼は常識がないので、失礼な挨拶で台本を書きます。

そして、ツッコミもないままコントを進めていき、ネタを観たお客さんはツッコミがない事にモヤモヤしてしまいます。

「常識を知っていること」はお笑いでは、とても重要なことなのです。

笑わせるパターンは2つ

コントには笑わせやすいパターンが大きく分けて2つあります。

  1. 日常の中に違和感を作る
  2. 非日常の中に共感を作る

この2つを駆使して僕はコントで笑いをとってきました。
もう少し簡単に説明させてもらうと

ここでの「日常」とは「生活をしていて、よく見る場面」の事を指します。
そんな日常に違和感を置くことで「違和感」を立たせるのです。

例えば小学生の時、学校に犬が入ってきたらテンションが上がりましたよね。
学校という日常の中に「違和感(犬)」が現れたことが楽しいのです。

日常に共感があっても退屈でしかありません。

同様に「非日常の中に共感を作る」を考えてみましょう。

ここでの「非日常」は、僕たちの知らない世界の事です。
「地獄」や「天国」などをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

例えば、「地獄で軍手の片方だけが道に落ちていたら」どうでしょう。

「地獄でも私たちの日常と一緒の部分がある」と共感が生まれ、クスッとなりませんか?

これが「非日常の中に共感」を作るということです。
非日常に違和感があっても、知らない世界なので違和感には気づけません。

ネタ作り「キャラクターを知る」
では、僕が行っているネタの作り方の一部を紹介させて頂きます。

ネタ作りをするにあたって一番大事なのは自分自身のキャラクターを知ることだと思っています。

なぜなら、笑わせ方は人によって違い、様々な種類があるからです。

例えば、芸能人で説明すると出川哲郎さんなら「リアクション芸」、有吉弘行さんだったら「毒舌」が武器になります。

さらに武器がわかると、
「リアクション芸→イジられやすいようにする」、「毒舌→イジりやすい相手を探す」というように、キャラクターの活かし方が明確になっていきます。

これらが明確になることにより、「キャラクターを活かす」為のネタ作りができるようになるのです。

では、どうやってキャラクターを知るのか?
僕はいつも芸人さんのネタを作る前に質問をします。

「あなたの人生において、笑いはどういった時に生まれていましたか?」

なぜこんなことを聞くのか。
人生で笑いが起こった場面には、面白さの本質があると考えているからです。

そして、その質問で返ってくる答えは「人をイジった時」、「人にイジられた時」が多いです。

そこからさらに質問を重ねていき、キャラクターに情報を足していきます。

そうすることによって、
「人をイジる人」+「人を傷つけてないか急に不安になる人」など
より細かいキャラクターに辿りつくことが出来ます。

キャラクターが形になったら、次はそのキャラクターがどこにいて、何をしたら面白いかを考えていきます。

さて「人をイジる人」+「人を傷つけてないか急に不安になる人」というキャラクターを、あなたならどういった場面に置きますか?

僕はどういった場面に置くか決まりました。

次回はそれを発表して、解説していきます。

芝山大補

ネタ、企画作家/ 元芸人/企画メシ5期生/ #笑わせ学 /キングオブコント2009年.2011準決勝進出/フワちゃんの元相方/土佐兄弟,他300組以上とネタ会議。過去の僕のネタ動画はこちらからどうぞ

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