• インタビュー

    楽しいことやりたい?クラウド
    ファンディング「CAMPFIRE」
    でプロジェクトを始めよう!

    2019.09.18

ここ数年で、「クラウドファンディング」という言葉を耳にすることが増えました。

アンケート調査では7割くらいの人が、「知っている」と答えています。

実際にプロジェクトを立ち上げたことのある人は少ないと思いますが、今後は業務のなかで活用する機会も増えてくるでしょう。

今回は日本最大級のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」のキュレーター、遠藤 寛之さんに活用方法をうかがってきました。

広がるクラウドファンディングの活用

−−今日はよろしくお願いします!クラウドファンディングってだいぶ広がってきていますよね?

遠藤:はい、地方で自治体むけに説明会をやると、けっこう年配の方も参加してくださる方がいます。どこで情報を知ったのか、不思議に思うことも。

弊社が指標のひとつにしている、サイトを通じた流通金額もどんどん増えています。

2019年9月までに26,000件以上のプロジェクトが公開され、142億円を超える支援金が集まっています。

−−クラウドファンディングのプラットホーム数はどれぐらいあるんですか?

大きくわけると「購入型」「寄付型」、「融資型」などを含む「投資型」といった種類があって、「購入型」だと150ぐらいはあると言われています。

−−そんなにあるんですね!クラウドファンディングの情報がまとまっているメディアはありますか?

横断的に情報を扱っているメディアもありますが、プラットフォームを運営している企業のTwitterアカウントを見るのがおすすめです。

いま募集しているプロジェクトの進捗が随時アップされているので、それをチェックするといいと思います。

過去のプロジェクトに関しては、どこのサイトでも支援総額の大きい順にソートできるので、それを見るのも有効です。

プロジェクトを立ち上げて成功した人がnoteなどでまとめブログをアップしていて、参考になる記事が多いです。

やっぱり、僕たちみたいな窓口になっている人間が、どういったものが成功するのかっていうノウハウを持っているので、相談してください。

クラウドファンディングはいつ使えばいい?

−−そもそもの話なんですけど、どういう時に使うのがいいんですか?

資金集めの方法と言われているんですが、それだけで使うのはもったいない。

お金を集めるだけであれば、銀行からの借り入れやVCからの出資など、効率のよい選択肢はいくつもあります。

どちらかというと、マーケティング的にみんなに知ってもらうきっかけにしたり、あまり事業性はないけど、実現できたら楽しいことをやるときに使うのがいいと思います。

プロジェクトの規模や内容によって集まるお金は全然違うんですけど、例えば地域の花火大会の予算を集めるとか、本来であれば補助金を使うしかないものにも活用できます。

−−どれくらい大変かあまりイメージできないのですが、友だちが少ない人でも大丈夫ですか?

この業界でよくいわれる「クラウドファンディング3分1の法則」というのがあります。

支援してくれる人の3分1が直接的な知り合い、3分1が知り合いの知り合い、3分1がまったく知らない人。

おおまかに、このような割合になることが多いんですね。

−−おおー!そんな割合なんですね!興味深い!

100万円を集めるなら、自分の知人から33人、1万円を出してくれるようなプロジェクトかなって考えると、イメージしやすいと思います。

成功したプロジェクトへの支援が数百万円集まっているのを見て、「100万円ぐらいなら簡単に集まるでしょう」と思われがちなんですが、そんなに単純ではないんです。

支援者の気持ちを体験する

−−なるほど…大変さが、想像できました。具体的なプロジェクトを立ち上げる前に、やっておくべき準備があったら教えてください。

自分でお金を出して、他のプロジェクトの支援をしてみてください。

クラウドファンディングがやりたいと言って集まってきてくれた人100人に、「自分で支援したことがある人は?」って聞くと、1割も手があがらないんです。

それってカフェを開業したいのに、他の店でコーヒー飲んだことないのと同じじゃないですか。それでは、うまくいくはずがないですよね。

−−はい(笑)その通りです。

自分がお金を払う側になると、当然リターンで提供される商品や、イベントの詳細、スペックなどが気になりますよね!

支援したあとの進捗や活動報告も、気になりますよね!

実際に自分が支援する側になると、そういったことがわかると思います!

−−きょう一番熱がこもってる!(笑)ここポイントですね!チャレンジする人はぜったい試してからやってください。

必然性が重要

ふだんから、SNSで自分の考えていることや関心を持っていることを発信しておくことが大事です。

例えば、老犬を保護するサポートを日常的にやっている人が、老犬支援のプロジェクトを立ち上げたら応援しようってなりますよね。

だけど、いつも飲み会の写真をアップしている人が、急に老犬を支援するプロジェクトを立ち上げますって言いだしたら、とまどうじゃないですか(笑)

−−はい、ちょっと怖いかも知れません(笑)

SNSで発信しながら、可能であればプロジェクトの前に協力者を集めておいて、コミュニティ化しておくのが重要です。

すごく有名な動画で、はじめは1人しか踊っていなかったのに、2人3人と増えていき、みんなが踊り出すフェスの動画は、ご存知ですか?

−−はい、見たことあります。人を巻き込む象徴的な事例として紹介されますね。

はい、この2人、3人めに一緒に踊ってくれる人をいかに集めれるかっていうのがポイントになってくると思います。

影響力のある人をうまく巻き込めると最高ですね。

−−なるほど、日ごろから、いかに信頼を高めているかが、プロジェクトの成否に大きく関わってくるんですね。

魅力的なプロジェクトとは?

−−プロジェクトの紹介ページの作成について教えてください。これは自分で書くんですか?

はい、起案者の方が一番熱い想いを持っているので、基本的にはご自身で書いていただいています。でも、希望があればもう少しこうしたほうがいいとか、アドバイスもさせていただいています。

−−この原稿を作るときのフォーマットはありますか?

最低限のフォーマットはありますが、それを埋めるだけではあんまり面白いページにはなりません。

内容にもよりますが、だれが、なぜ、なんのためにやるのか、をしっかり伝えることですね。

とくに、タイトルに自分の思いをどれだけのせられるかが勝負どころです。

文字数は、40文字までなんですけど、これはフルに使ったほうがいいです。タイトルの文字数が長いほど、成功率が高くなっています。

かっこいいキャッチコピーよりも、できるだけ固有名詞や具体的な情報を入れた方がいいです。

わくわく、キラキラ、ホンモノなどのワードは、具体的な内容に言い換えた方が好まれます。

−−タイトルは重要ですよね!ただ、ていねいに伝えようとして説明文が長くなりすぎても読まれないですよね?

そう思うじゃないですか。だけど実際はデータがありまして、5000文字以下は成功率が低いんですよ。

それ以上はどんどん成功率が上がっていき、8000文字を超えたものが一番成功率が高くなっています。

画像を多めに入れて読みやすくする工夫は必要ですが、リターンの詳細等、必要な説明が長くなる分には全然問題になりません。

インフォメーションを丁寧に行うのは非常に重要です。うまくいっているプロジェクトは非常に説明が細かいです。

−−通常の記事よりも、しっかり読まれるんですね。動画を入れるのも効果的と聞いていますがどんな動画がいいんですか?

まず大事なのは、動画の長さです。ページの平均滞在時間が2分ぐらいなので、そこで長い動画は好まれません。

1分以内ぐらいに、コンパクトに編集したほうがいいですね。うまくいくプロジェクトは、動画に限らず、写真もちゃんと編集したものを使っています。

うまくいってないプロジェクトは、iPhoneのフォルダに入っているものを適当に選んだと思われるものを使っています。

やっぱりそういう細部から、やる気がないと誤解されてしまうんですよね。

−−これはプロジェクト全般にいえるお話ですね。写真1枚1枚にまでこだわるような人が、何百万円も集めることができるんですね。

支援してくれた人のリターンの設定がポイントになると思うんですが、どのようにリターンを設定すればいいですか?

過去のプロジェクトを見ると、総支援者数と各リターンごとの申込み人数が見れるので、それを参考にしてください。

最初の段階では、なるべくたくさん選択肢を出すことですね。支援単価は平均で1万円ぐらいで、20代後半から30代の方が利用者の多いボリュームゾーン。

それぐらいの金額に目玉となるようなリターンが設定できるようにアドバイスをしています。ポイントとしては、一般販売されているものをそのままリターンに設定しないこと。

他でも買えるものを設定しても意味がないので、どんな付加価値が作れるのかをよく考えてください。

大変ですが、人が稼働するものは価値が高い。漫画家さんであれば、似顔絵を描く権利や、一緒に飲み会ができるとかとか。

−−どのようにすすめればいいかイメージできるようになりました。ここまで聞いても、まだ心理的なハードルを感じる人もいるでしょう。
日本人は、人に頼ったりお願いすることが苦手な人が多いと思います。その一歩を踏みだすのに、どうすればいいでしょうか。

そこはすごく勘違いされている人が多いんですけど、購入型クラウドファンディングは募金や寄付、出資などではありません。

ものを売って、買ってもらって、その粗利をプロジェクトに使うというだけなので、その意識がないとなかなかうまくいかないと思います。

やりたいことがある人は、気軽に僕たちに相談してください!

−−ありがとうございました!

[文・編集] コルクラボ・エディターズギルド

頼母木 俊輔

『編集の時間』編集責任者 / 苫米地式認定コーチ補。エンタメ業界などを中心に数百件以上のデジタルプロモーション施策や、SNSの運用を担当し、2014年に独立。「企業の編集」をコンセプトに、オウンドメディアの立ち上げやSNS運用などを担当。ビジネスメディア 「キャリアサプリ」編集長(2014年~)、起業家むけメディア「助っ人」編集長(~2019年4月)。劇場公開映画のSNSやnote運用なども得意としている。

Twitter:https://twitter.com/MOGGYSBOOKS

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