誰かが輝くステージを作りたい
時代を駆け抜けるイベントプロデューサー 平藤真治の仕事とは?
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誰かが輝くステージを作りたい
時代を駆け抜けるイベントプロデューサー 平藤真治の仕事とは?
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数々のファッションイベントの企画制作をはじめ、近年では格闘技イベント「K-1ワールドグランプリ」、十代の若者にスポットを当てた「超十代」など多くのイベントに携わっている株式会社アイグリッツ。その代表取締役である平藤真治さんは、どんな働き方をしているのでしょうか?

 

JOB人がたくさん集まるエネルギーとか楽しさ

――今は、どのようなお仕事をされているのかお伺いします。

株式会社アイグリッツの代表取締役をやっています。もともとF1層向けのファッションイベントを立ち上げたのが、独立するきっかけにもなったんです。2002年にスタートさせたのですが、その前はテレビのディレクターをやっておりグルメや通販番組を制作してました。

――全然違う分野ですね?

違いますが、実はその通販番組がきっかけなんです。当時は今以上にファッションが好きだったので、ファッションに関わる通販番組にしようと思ったんです。1998年くらいだったかな……海外ロケに行ってバイイングするというような番組にしたのですが、当時はそれが革新的でした。人気モデルたちと一緒に海外ブランドの工場に行ったり、デザイナーにインタビューしたり、今でいうトップブランドを通販で取り扱ったんです。

その後はテレビ制作会社をやめて独立して、深夜番組の通販のプロデュースをやるようになりました。通販でファッションがドンドン売れた時代で、ファッションってすごく面白いなと思って……全盛期が2000年くらいだったかな。

その一方で、1995年に神戸の震災が起こったことも僕にとって大きな出来事だった……震災から5〜6年経っても、神戸ではなかなか人がたくさん集まる環境がなかったんです。人がたくさん集まることに対して、怖いしネガティブだったんですね。でもやっぱり僕は、人がたくさん集まるエネルギーとか楽しさをものすごく知っていたので、そういう場を提供したいなと思ったんです。

そしていま力を入れているのが「超十代」。十代の子たちって初めて持った携帯がiPhoneの世代。要はデジタルのパラダイムシフトが起こっていたんですよ。つまりファッションの情報、買い方みたいな物が激変しているのに、僕たちがやってることは一緒。だからもう今しかない、と思って新しい十代のための、十代にセグメントしたイベントをやろうと決めて、スタートしたんです。

でもそれは僕らが作ったモノじゃなくて、いろいろと話しをしてくれた十代の子たちの“wants”から生まれたモノ。超十代は本当に十代のための十代による十代のイベントで、僕らはプラットフォームを設計する。「コレがやりたいんですよ!」って十代の子が言ったら、出来る大人たちを連れてくる。例えば資本が必要だったら、それを集めてその子達の未来に投資していく。これで、日本からスペシャリストがどんどん育ってくれたりすると、僕たちは意義のあることをイベントからできたな……となればいいな。

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――ところで、どうして突然K-1に関わるようになったんですか?

K−1……ひょんなことからですねぇ(笑) K−1も同じく主催者がスポットライト浴びるステージなので、それをいかにファッショナブルにできるか。今の子たちに理解してもらうために進化させたい、それで僕らにK-1の演出プロデュースに関わってもらえないかとオファーがきたんです。

超十代とK−1って、似ているんです。人を熱狂させるコンテンツをステージの上に作り上げる、ていう意味だけに於いて。それと憧れがその先にはある。自分たちの時間を忘れさせてもらえるモノがそこにはある。あの世代の女の子たちって、ファッションイベントなんかでも7時間8時間おんなじステージに熱中できるんですよ。

お陰さまで、K−1もプロデュースを受けたときからこの1年で、めきめき社会的評価が高まってるんですね。それはもちろんスター選手がドンドン出てきたという事もあると思うし、演出ももちろん一役買っていると思っています。だからこういうプランの演出とか制作っていう仕事でこのシーンを後押しするっていうのがやっぱりうちの仕事。単なる請負で制作をするっていうんではなく、その先を一緒にクリエイションできるっていうのが楽しみであり、俺たちのやって行きたい仕事ではあるのかな?って思います。要約すると質問1の答えは、イベントプロデューサーですね(笑)

LIFEこう見えて普段は子供を中心にしたルーティンな生活

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――平藤さんの1日の生活スタイルはどういう感じですか?

結構僕まじめで、大体ライフサイクルが決まってるんです。朝6時に娘たちの泣き声で起こされて……子供が九ヶ月と三歳なんですよ。朝早く起きて、ご飯を食べて、子供たちとちょっと遊んで、大体8時半か9時に会社に来てデスクワーク。それから外へ出て、夜はほぼ外食なんですけど、12時までには家に帰って、必ず睡眠時間を取るというライフスタイルです。

土曜日は数字を見たり……経営している会社は他にもあるので出資案件やブランド、美容院の会社など、そういう数字を全部まとめて見て1日潰れますね。で、日曜日は家族との時間っていうのがもうほぼルーティンです。もちろんイベントの繁忙期はもうちょっと乱れたりしますけど。ライフに関しての答えは短いですね(笑)

LIKE仕事のことを考えているのが一番ワクワクする

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――平藤さんはなにか趣味はありますか?

趣味ってなんだろう……ファッションはすごく好きですね。ファッションギークだし……あとアートが好きです。

――趣味が仕事になってるパターン?

めちゃめちゃそうですね。でもね、小さいころ自作のボードゲームを作るの好きだった。オリジナルの人生ゲームとか、かくれんぼとかビー玉とかもオリジナルバージョンを作るのが好きだったし。“遊び方を考える”ことが、すごく好きだったんですよ。だから仕事が趣味ですよね。

――今もそれが脈々と繋がったということですか?

だってイベントはめちゃくちゃ楽しい。この遊び、俺がやってんで!って(笑)  だから「この指とまれ!」っていうのが自分の趣味なんです。仕事がものすごく今楽しいし、趣味ですね。いわゆる趣味らしい趣味というと、アートやサーフィン、それにファッション好きだったりしますけど、やっぱり一番は仕事かな。仕事のことを考えてるのが一番ワクワクするし、熱中できるし時間を忘れられるし。でも、流行やトレンドってすごく敏感ですよね。いま流行しているモノとかトレンドは、ものすごく根がミーハーなんです。ファッションのマニアックさやモードはそれはそれで素晴らしい。けれど、僕はもっとミーハーでやっていきたいし、知られてなかったらやっぱり面白くないし、みんなが知ってくれてるってのはイイよね!って単純に思うんですよ。

CHANGEどこに行っても戦えると思ってたし、今もそれは変わらない

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――人生の分岐点はいつでしたか?

いつやろな? 人生の転機……この仕事を始める前が一番の転機だったんでしょうね。学校卒業して、とある企業に勤めたんです。でも研修が終わって、配属が決まった日に辞めたんですよね。希望の配属先が事前に人事部長に聞いていた話と違って……それで、あ、違う!と思ったんで「行けないです」ってその場で言ったんです。そしたら場内がざわざわ〜って(笑)

で、テレビの世界に飛び込むんですよ。たまたま知り合いのフリーディレクターに連絡をしたら、じゃあ、仕事手伝えやってなって。僕、文章を書けたんで「お前ディレクターできるな。やったら?」と言われて、AD期間はほぼなしに3分番組のディレクションをするようになったんです。それで制作会社に中途採用でディレクターとして入社して今のキャリアのスタートになるんですよ。

一流会社にしがみつくつもりは全くなかった。だから例えばファッションイベントで成功しましたってなってもそれにしがみつくつもりはないんです。いまの僕たちのチームは、新しいモノを作れるし、そのための信頼とスキルは十分に磨いてきたつもりでいるから。どこに行っても戦えると思ってたし、今もそれは変わらないです。それは5年後、10年後も変わらないだろうし。そういう自分でありたいなと思えるんです。

SENSEハッピーな仕事をしてる人の周りにはハッピーなヤツが集まってくる

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――最後に、どうすれば平藤さんみたいに、楽しく素敵に仕事をすることができるんでしょうか?

どうやったんやろうね?(笑) ポジティブマインドはすごく自分が大切にしてるキーワードなんです。いつも正しい自分であれと思うんです。かっこいい言い方すると、5年後の自分が今の自分見てどう思うか?って自問自答し続けてる。この道とこの道、どっちが正しいか?っていう答えは、自分が一番知っていると思うんですよ。だから5年後の自分、10年後の自分に聞くんです、「どう?」って。どっちに行く方が俺、かっこいい?って。そうして、こっちと答えてくれた方に行く。それをずっと続けてきました。

“道を選ぶ”っていうのは、選ぶ責任や覚悟がいると思うんですよ。だから何かを辞めようというのは、すごく覚悟がいりますよね。僕が会社を辞めるときも覚悟がいりました。でも、その覚悟に匹敵するだけの未来が、当時の僕にはうっすらと見えていたんだと思うんです。それは不安だらけですけど、その分絶対負けない! 絶対負けない! って思い続けて、やり続けてきたから今があるし、信頼して就いてきてくれている子たちもいると思う。

人に就いていくというのもなかなか勇気がいることですよね。でも、「次はこんなことやりたい」っていうと、「いいっすねー、面白いっすねー」って言ってくれる仲間たちがいるから、今の自分がいると思ってる。だから、どうやったらハッピーに仕事ができるか?というのは、誰かに与えてもらう物ではなくて、やっぱり自分で答えを導くものやと思うし、自分で選んでいくものやと思う……初めてそういう質問されるので、正しいことが言えてるかどうか分かんないですけど……。

――いえ、素晴らしいお答えを頂けました。

ハッピーというのは、自分の感じ方だと思うんです。それぞれのポジションがあって、僕は、いまは経営者。経営者なんかなるつもりはなかったし、できればチーフクリエイティブプロデューサーが一番好き。僕はたまたま経営者として社長でいるけど、それが一番偉いとは思わないし、あくまでも一緒にやってるチームで物事を動かしているし、一緒に作っていると思うんですよ。だからそれぞれのポジションで一番ベストな仕事をする。

多分、仕事をするっていうのは誰かに指示されてやる作業ではなくて、それ以上のことを自分から提案するから、仕事になると思うんですよ。だから提案がないヤツはハッピーな仕事はできないと思うし、常に「自分はこう思う。こういう方向に進んだ方がいいと思う。そのために自分はこんだけのことをします」という覚悟と責任、それがあって初めてハッピーな仕事にそれぞれがたどり着けるんじゃないかなと思います。

ハッピーな仕事をしてる人の周りにはハッピーなヤツが集まってくるし、力があるヤツも気持ちのいい仲間と気持ちのいい仕事をしたいと思ってる。お金じゃない、世の中そういう価値観にドンドンなってると思うんです。お金という価値観は間違ってないと思うし、それを選ぶ人は選んだらいい。でも僕はそれだけをゴールにしたくないんです。

(2016/12/9 星出智敬)

 

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プロフィール
超十代総合プロデューサー、株式会社ソニマージュ代表取締役、株式会社アイグリッツ代表取締役、K-1演出プロデューサー、過去には映画のファッションプロデューサーも経験。
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