都内を中心にデザイン性の高いシェアオフィスを提供している、リアルゲイトの代表取締役・岩本裕氏に話を聞いた。
株式会社リアルゲイト(トランジットグループ)>> http://www.realgate.jp/
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都内を中心にデザイン性の高いシェアオフィスを提供している、リアルゲイトの代表取締役・岩本裕氏に話を聞いた。
株式会社リアルゲイト(トランジットグループ)>> http://www.realgate.jp/
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感性が高い人に好まれるシェアオフィス
そんな空間を作っていきたい

――最初に、リアルゲイトの事業内容について聞かせてください。

7年ほど前から、1〜10人ぐらいの規模の会社をターゲットにしたシェアオフィスを作っています。海外では10人ぐらいのベンチャーがすごく力を持っていますよね。日本はまだまだ大手市場主義の考え方が残っていますが、だんだん少人数の会社も力を持ってきました。そんな起業家たちがいかに働きやすい場所を作れるかということを追求しています。私が物件を作る時に心掛けていることは、まずはオフィスとして働きやすいこと、そして空間を見て感性が高い人がどう思うかということ。レストランなどもそうですが、デートをする時って連れて行く人を喜ばせたいじゃないですか。特にもてなす相手が感性の高い人の場合どう思うかというのは重要で、それはオフィス選びや住宅選びも同じことなんですよね。素敵な受付の人がいたり素敵なインテリアだったら、それだけでお洒落な会社だと思ってもらえる。感性が高い人にどう思われるかということを気にするのは、オフィス業でも重要だと思っています。そのため、うちでは入居前に業種や経済的な審査の他、見た目の審査をしたり、男女比率も考えています。普通に入居者を募ると9割が男性になってしまいますが、ある程度男性が増えてきたら募集を止めて女性が4割ぐらいになるようにする。そういうことはなかなか大手じゃできないですよね。日本の中にはそれをタブーだと言う人もいますが、海外のお洒落なシェアオフィスでは当たり前のように実施されています。

岩本裕(株式会社リアルゲイト)2

――今後はさらにシェアオフィス事業を拡大していく予定ですか?

それももちろん続けていきますが、狭い日本の東京の中で、東京の人だけをターゲットにしているのではもったいないので、今後2020年の東京オリンピックまでに、海外の人が日本で滞在するためのサービスアパートメントやホテル、オフィスを作っていく予定です。

会社をきちんと運営していくためには
何より自分の健康が大事だと感じた

――日々の暮らし、ライフワークバランスについて意識していることがあれば教えてください。

30代前半から30代後半ぐらいまでは、会社を作ったということもあって健康を顧みないで働いていたんですね。そうしたら健康診断に引っかかってしまって。その時に、会社が安定して社員が増えていくと、自分が健康でいることが会社の安定につながるのかなと思ったんですよ。そこでまずダイエットをして、そこからジム通いを続けるようになりました。今は1日の中でジムに行く時間を第一に考え、週5回ジムに行くことありきの生活をしています。それによって労働時間は減りましたが、逆に効率的かなと。運動してきちんと睡眠を取って頭がスッキリしている方が、経営判断が早くなって会社はうまくいく。実際運動を始めてからの方が、早く帰るようになって会社の業績も良くなって社員たちも幸せなのではないかと思っています(笑)。

――週5回のジム通いというのはアスリート並みですよね。

小中高とサッカーをやっていて、大学と社会人4年目ぐらいまではアメフトをやっていたので、もともとスポーツが好きで体力はあったんですよね。最近はアクロヨガというアクロバティックなヨガにハマって、ジムでもそのためにウエイトリフティングをやっています。160キロのおもりを担ぐので相当疲れますが、ウエイトリフティングって最短の時間で最大のパフォーマンスを出すためのトレーニングなんですよね。ランニングだったら1時間走らなくてはいけないところを、ウエイトトレーニングだと30分で終わる。その代わり、ものすごく成長ホルモンが促されて筋肉が成長して、基礎代謝が上がるので筋肉が太くなります。普通は歳を取れば体が老いていくのに、アンチエイジングしている自分が楽しいんですよ。計画を立ててメニューをこなして、時には専門家に学んで自分で計画立ててやっていく。そうすると、やればやっただけ成果が出て、それってすごく仕事と共通しているんですよね。それがハマっている理由かもしれないですね。

岩本裕(株式会社リアルゲイト)3

――アクロヨガを始めたきっかけは何だったんですか?

ちょうど1年前に仕事の視察でロスに行った時に、サンタモニカ・ビーチで人を持ち上げながらヨガをやっているのを見かけたんですよ。アクロヨガってエスカレートしていくとシルク・ドゥ・ソレイユのようにかなりアクロバティックになるんですけど、そのビジュアルに衝撃を受けて。帰っていろいろ探していたら、日本で唯一正式資格を持っている女性の方を見つけることができたので、すぐに習い始めました。そこからすっかりハマってしまって、アクロヨガジャパンという組織のプロデュースもしたんです(笑)。今はアクロヨガを流行らせようと、公園で100人ヨガというイベントを主催したり、いろいろやっています。ヨガって無欲な世界で、稼いでなんぼっていう厳しい不動産の世界と正反対なんですよね。だから仕事では出会えなかったジャンルの人たちとつながれることが非常に貴重で、仕事にもいい影響を与えているのかなと。どんどんいい輪ができていくので、そういう輪を日本に広めたいなと思っています。

アメリカという1つの軸があって
そこから受ける影響は計り知れない

――仕事に影響を与えている好きなことを教えてください。

実は筋トレやアクロヨガを始めるまでは、無趣味で何も好きなことがなかったんですよ。でも考えてみたら、小さい頃からアメリカかぶれだったかもしれません。英語が好きでアメリカが好きで、アメフトをやって……。誰しもそういう憧れってあるじゃないですか。姉がいて、マイケル・ジャクソンを聴いてマドンナを聴いて、ビリー・ジョエルの詩集を買って英語を覚えてって。おかげで英語に抵抗がなくて、勉強しなくても歌詞で単語を覚えました。今でもカラオケに行くと、ボン・ジョヴィとかクイーンとか80年代のロックばかり歌っていますよ。

――ご自身の中で、アメリカという1つの軸があるんですね。

アメリカってすごいんだという認識の中でずっと生きてきましたからね。でも初めてアメリカ本土に行ったのは結構遅くて30代になってからで、その時はもう相当刺激を受けましたよ。ロサンゼルスにThe Sandard,Hotel Down Townというホテルがあるんですけど、そこのルーフトップに行くとボインのお姉ちゃんをはべらせてジャグジーバスで酒を飲んでいる親父がいるわけです。映画の中だけだと思っていた世界が本当に日常にあるんだということにものすごくびっくりしました。

岩本裕(株式会社リアルゲイト)4

――今でも海外に行くと影響を受けますか?

そうですね。中でも私はホテルが好きなんですね。ニューヨークのACE HOTELやWythe Hotel、ロサンゼルスのMONDRIAN Hotelなど、遊びも仕事も宿泊する楽しみも詰まっているのが海外のリノベーションホテルなんですよね。ラウンジに流れる空気の緩さとか、洗練されたアートとか、独特のものがあるじゃないですか。そういったところを見て回っているので、ホテルみたいなオフィスを作りたいと思っています。

――訪れる街、影響を受ける場所はアメリカが多いですか?

やはりロサンゼルス、ニューヨークが中心ですね。私は例えばハワイにリラックスしに1週間行くというような旅はまったくしないんですね。旅に行くことで休暇を楽しむというよりも、早くこれを作りたいとか、自分たちが考えていた方向性をもっとこうしようとか、仕事のネタになるようなテンションを持って帰る。私なんかの旅はそういう旅です。それで十分で、時間があれば刺激を受けに行きたいと思っています。アジアでも最近はシンガポールもアメリカっぽいですし、最近行って面白かったのは台湾ですね。アメリカが一番だと思っていたら、台湾のクリエイティブなスポットが意外と面白かったり、闇市のゴミゴミ感や熱気がすごいなと思って。うかうかしていると日本は抜かれるんじゃないかという印象を受けました。

自転車に乗りながら情報を得て
写真を撮って人に伝える

――仕事に欠かせないこだわりの道具はありますか?

カメラですね。今はLUMIXの最新のミラーレスを使っていますが、写真ってどんどんクオリティの良いものを撮りたくなるじゃないですか。いい写真でよく伝えたいと思っているので、カメラは最近好きですね。ミラーレスぐらいだと持ち歩くにも便利な大きさなので、気になることがあればすぐに撮っています。他に欠かせない道具と言えば自転車ですね。運動していなかった頃はまったく乗りませんでしたが、今はほぼ都内は自転車で動いています。自転車で移動していると、青山ってやっぱり山だなとか渋谷って谷だなとか、その土地の起伏を感じることができるんですよね。当然小さな店にも気付いたり、裏路地で何かに気付いたりして、そういう気付きも多いのでなるべく自転車で動くようにしています。

株式会社リアルゲイト5

私が思うセンスの良い人は
好奇心があって身なりが整っている人

――岩本社長が思うセンスの良い人とは?

好奇心がある人じゃないでしょうか。私自身、殻を打ち破ろうという気がない人にはまったく興味がなくて、好奇心がある人が好きなんですね。仕事でも、これは面白いから調べてみようとか、そういうのって大事じゃないですか。若い人の中には、若年寄みたいにSNSは何もやっていないという人もたまにいますよね。でも毛嫌いせずに何でもやってみるというスタンスじゃないとダメですよ。流行っているからにはビジネスの勝機があるわけで、それを知らないということはね。

――他にセンスのいい人の基準はありますか?

体型をキープしてお洒落でいることですかね。私自身のことで言えば、こんなオフィスを作っておいて太った親父じゃまずいですよね。人って30、40、50と歳を重ねるごとに、そういうことに気を使う親父か、そういうことを捨てた親父かでどんどん差が出てしまう。だから見た目の格好良い可愛いは仕方ないとして、身なりだけは清潔に整えないといけないと思っています。それができない感覚の人は、それだけで入り口で損していますよね。

(井出)

プロフィール
東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業。一級建築士、一級建築施工監理技士、宅地建物取引主任者。ゼネコン・デベロッパー勤務を経て、トランジットジェネラルオフィスに入社。社内ベンチャー制度を利用して、2009年に不動産コンサルのグループ会社リアルゲイトを立ち上げ、代表を務める。世界最大級のSOHOビル「the SOHO」の開発企画・運営をはじめ、シェアオフィス「PORTAL POINT」「kurkku home」、デザインオフィス「PEGASUS AOYAMA」「THE WORKS」など、小規模事業者をターゲットとしたオフィスのプロデュース・運営を手掛けている。
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