無理せず、チャレンジできる居場所をつくりたい
CAMPFIRE・茅島直がクラウドファンディングに情熱を注ぐワケ
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無理せず、チャレンジできる居場所をつくりたい
CAMPFIRE・茅島直がクラウドファンディングに情熱を注ぐワケ
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『優しい革命をおこす』をビジョンに、誰しもが声をあげられる世の中をつくる会社・CAMPFIRE。同社は、国内No.1の掲載数のクラウドファンディングサービス『CAMPFIRE』を中心とした事業を手がけています。そのチームの一員として、数々の大規模プロジェクトを動かしてきたディレクター・茅島直(かやしま すなお)さん。彼は、父親が経営する警備会社に勤めた後、IT業界に転職。現在『CAMPFIRE』はもちろん、『BAMP』『銭家(ゼニハウス)』など様々な事業の中心に立ち、多くの挑戦者たちを支えています。異業種からの転職の理由、CAMPFIREの魅力とは? 茅島さんの胸の内に迫ります。

JOBやりたいことを実現する手段を提案したい

ー警備業界からIT業界へ、まさに異業種からの転職ですね。

CAMPFIREに入社したのは2016年の夏頃。ちょうど1年半ぐらい前ですね。

ー不安はなかったのでしょうか。

特になかったです。CAMPFIREに参加する前は父親が経営する会社で働いてたのですが、2014年頃からウェブライターとしても活動していたので。

ー転職前からインターネット業界で活動されてたんですね。ではどうして、クラウドファンディングに興味を持ったのでしょう。

2008年頃、劇団に所属していたことに付随するのかな。当時21歳だった僕は、将来のことはあまり考えていませんでした。そんなモラトリアム全盛期に、インドの『Kamani Auditorium(カマニオーディトリアム)』で行われた国際的演劇フェスに出演する機会があって。

インドは芸術分野に対して非常に前向きな国で、そのイベントも税金で運営されていました。
対して、日本は豊かな側面があれど、こと芸術分野においてはどれも茨の道とされています。どの劇団もお金がないし、お金をいただく場も少ない。その現実を前に、父親の会社に就職し、劇団を抜けることにしたんです。それから数年後のある日、Twitterでクラウドファンディングの存在を知りました。

そのとき頭に浮かんだのが「これがあれば、小さな劇団でも作品の作り方が変わるんじゃないか」というアイディア。
志半ばでやりたいことを諦める人たちに、実現する手段を提案したい。その思いに駆り立てられ、転職を決意しました。

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LIKE目標金額を集められなくても、ある種の成功だ

ーこれまで別府市『湯〜園地計画』や田村淳さんが手がける『itakoto』などのバズったプロジェクトを支えてきた茅島さんですが、市町村区や芸能人問わず愛され続けるCAMPFIREの魅力はどこにあると感じますか?

代表の「家入一真」(いえいり かずま)が掲げる“居場所づくり”が共感を集め、みんなの居場所になっているところだと思います。
例えばプロジェクトを達成した人がいたとして、その友人から、そのまた友人にまでチャンスが繋がることがあって。プロジェクトを手がけるごとに、「実は私もやりたいことがあるけど、予算が足りずに行動出来なかった」という声があがってくるんですよ。

うちからすれば“感謝の連鎖”が起きてるように見えるんですが、俯瞰して見れば「CAMPFIRE」はひとつの手段でありつつ、やりたいことを実現したい人たちの拠り所なんだと感じて。

ーおっしゃる通りだと思います。ただ、ネガティブな視点で見れば、全てのプロジェクトが成功している訳ではないと思います。やりたいことがあってもうまくいかなかった人たちに対しては、どのように考えていらっしゃいますか?

あくまで個人的な意見ですが、資金が目標金額まで集まらなくても、ある種の成功だと思っています。というのも、プロジェクト期間を終えた後に(企業や市町村区に)声をかけてもらって実現できたパターンもあるんです。
そうじゃない方も、次の挑戦に活かすため経験値になったと前向きに捉えてほしい。

やりたいことをやらないまま後悔するのと、やって失敗を経験するのでは全く違います。「失敗は成功のもと」というか、次の成功のために、僕らがサポートしているわけですし。

 

LIFE仕事に明け暮れる休日

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ー茅島さんのTwitterを見てると、ずっと働いている印象を受けました。ちゃんと休んでますか?(笑)

もちろん。僕、副業として『ゼニハウス(銭家)』というシェアハウスを運営していまして。休みの日は、引っ越しや買い出しを手伝っていますね。それから、サウナや銭湯に行ってリフレッシュしてますよ。まぁ、そこでも結局仕事しちゃうんですけどね。

ー他に趣味とかありますか?

う〜ん。ずっとネットサーフィンしてるからな〜。強いて言うなら、ももクロは大好きです。
年明け早々に、推しメンの引退発表を受けたときは、過去を振り返りましたね……。

 

ー勉強不足ですみません、ももクロに詳しくなくて。次の話題にいきましょう。

話は、まだ終わってないぞ。

 

CHANGE声をあげてもいいんだよ

ー茅島さんのこれまでの人生で、分岐点となったのはいつでしょう。

やっぱり、転職したタイミングですかね。劇団員を経験して、警備会社に勤めて、CAMPFIREに転職した。
これまでのキャリアを通して感じるのは、「人はひとりでは生きていけない」ということです。プロジェクトひとつをとっても、みんなでやるからこそ意味があって、喜びも悲しみも共有し合うことができる。

逆に今の時代で、一人で何かを成し遂げようと突っ走ってる人を見ると心配になりますね。
余計なお世話かもしれませんが、まず、声をあげてみてほしい。そうしたら誰かが気付くし、手を差し伸べてくれるかもしれないから。もし、声をあげるのが億劫なら、誰かに手を差し伸べるのもいいと思います。

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ーでは、今後どういった人と一緒に働きたいですか?

素直な人、ですかね。個人的な意見ですが、根本的に「自分さえよければいい」「自分の手柄になればいい」という考え方でいると、この仕事は上手くいかないなって思います。
なので、相手の立場に立って物事を考えられる素直さが必要かな、と。
加えて、プロジェクトと会社を成長させる意識が強い人が増えてほしいですね。結果的に、自分自身の成長にも直結してると思うので。

ーなるほど。これからもCAMPFIREの輪が、業界全体に広がっていけばいいですね。

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SENSEおもしろいコンテンツは、本当の意味の“フツウ”を理解して生まれる

ー異業種からの転職にも関わらず、インターネット上での茅島さんの存在感は日に日に増していると思います。そんな茅島さんが、夢見る後輩世代に伝えたいことはありますか?

先日、あるイベントで大学生から「自分にはやりたいことがない、将来なにができるか分からない」という相談を受けて。そのとき、「無理して大学卒業してすぐに起業したり、フリーになったりしなくていい。突然おもしろいことなんてできないから、とことん普通のことをやってもいいと思う」と伝えたんですよ。

ー「普通のこと」ですか。

この業界でいろんな人と出会って感じるのは、ネットで活躍している人たちは“とことん普通を知ってる人たち”なんですよね。本当の意味の“フツウ”を理解している人。これを、僕は「センス」と呼んでいます。わかりやすく言うと「あるある」を知ってる人。

ー確かに、バズる企画は“フツウ”を崩しているものが多いですね。

はい。それに加えて必要になるのは、何かに飛び込む勇気ですかね。
結局、自分の強さや弱さを自己分析できるようになるには、ひとつの同じことをやり続けるしかないと思います。
だからこそ、センスを磨こうと思うなら、普通のことをやり続けるしかないというか。かくいう僕も、フツウの人生を歩んできたからこそ、今があるわけですし。

ーありがとうございます。最後の質問になりますが、茅島さんの今後の野望をお聞かせください。

どういう形になるか分かりませんが、今後も「居場所づくり」をやっていきたいです。
苦しい生活を続けながら夢を追う人や夢を諦めて引きこもってる人に、無理せずチャレンジできる居場所をつくりたい。

なんなら、警備業界にも貢献したい。なによりこんな僕を生かしてくれる、インターネットが大好きなんですよ。いつか、恩返しがしたいですね。

(2018/1/25 石川優太)

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プロフィール
茅島 直(かやしま・すなお)
CAMPFIREで色んな企画に携わっています。あとWEBで駄文も書いてます。 リバ邸別館「銭家」(ゼニハウス)総合管理人。有安杏果をこれからもずっと応援してます。
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