真っ白なキャンバスに描くもの
“三足のわらじ”を履く、金光みり愛のこれまで
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真っ白なキャンバスに描くもの
“三足のわらじ”を履く、金光みり愛のこれまで
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現在23歳の金光みり愛さんは、ファッションデザイナー・ブロガー・モデル・インスタグラマーなど、様々な肩書きを持っています。大学卒業時には大手外資系IT企業の内定をもらっていたものの、自分がやりたいことを優先して新卒フリーランスの道へ。そんな彼女の価値観とは? お話を伺いました。

JOB小さな頃からずっとファッションデザイナーになりたかった

―本日はよろしくお願いします。
現在はモデル兼ファッションデザイナー兼ブロガーという、三足のわらじを履いているとか。

はい。大学在学中から、学業とモデル業……というより、芸能のお仕事はしていました。
ファッションデザインの仕事は、在学中にやりたいと思っていて、本格的に動き出したのはここ1年前くらいになります。
現在は、本業の傍ら『NYLON BLOG』の公式ブロガーとして記事も書いています。

―どうして複数の仕事を?

路頭に迷わないために色々考えていたら、こうなってました(笑)。
大学では、主に経済や経営の授業を履修していたんです。卒業後の進路に役立つだろうと思って。

―というと、大学生のころから独立したいと思っていたのでしょうか?

当時は、ぼんやりとしたビジョンでした。友達が就活する時期は同じように就活していたんです。
親の期待もあり、周りの進む道を見ていたとき、なかなか「独立」なんて言葉を切り出せず……。
それでもクリエイティブでいたいという気持ちが強く、ファッションデザインの道を諦めきれなかったんです。

―どうしてそこまでファッションデザイナーになりたいと思っていたのでしょうか? 何かきっかけがあったんですか?

きっかけは覚えていませんが、幼少期からオシャレをすることが大好きでした。
自分なりに髪の毛をアレンジしたり、自分で選んで買ってもらった洋服を着て、ウキウキで学校に行っていました。

将来に役立てたいなんて意識はなかったものの、とにかくファッションが好きで、
キラキラしてみえた芸能界やファッション業界に憧れていたんだと思います。
それに、両親は美術館やマニアックな音楽ライブによく連れていってもらってましたね。
今思うと、両親は私の感性を豊かにするため、クリエイティブな環境に身をおいてくれていたのかもしれません。
でも、先生や家族から否定されることを恐れて、独立したいということは、ずっと胸のうちに秘めていたんです。

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―小さな頃から人には言えない夢を抱えていたのですね。
ただ、一般的に「独立」を考えるのは、就職してある程度必要な経験値を経てからだと思うのですが、
どうして新卒でフリーランスになろうと決意したのでしょうか?

自分が心の底からやりたいことは、きっと、自分中心でなければできないと思っていたんです。
芸能活動をしているとき
、思うがままに写真を撮るフォトグラファーや、
息を呑む様な映像を撮るCGクリエイターさんのような“クリエイティブな人”とたくさん出会いました。
その方々の姿勢を見ていると、自分のペースで伸び伸びと、クリエイティブを体現したほうが納得感があるな、と。
会社員経験をすることもひとつの選択だと思いますが、私にとって、今の仕事は今じゃなきゃできない。
だから、自分で環境を整えて、思った通りに動き続けています。

それに、何かを始めるなら、若いうちの方がいいと思っています。
継続して続けることは何歳になってからでも出来ます。
でも、歳をとるごとに何かを始めるリスクは増えてしまうと思うんです。
だから、自分の信念を疑わずに走り続けてみよう。
うまく行かないんだったら、その失敗を活かして、次に進めばいいんだって、自分に言い聞かせています。

LIFEライフゴールは、愛すること(もの)に囲まれること

―将来はどんなライフスタイルを思い描いていますか?

ちょっと照れくさいですが、愛する人と一緒にいたいです。
愛する人と言っても、恋人だけではありません。家族や友人、いれば子供も含めて。
実はむかし、死ぬことがたまらなく怖い時期がありまして…‥‥。
そのとき、いろんな友人に「死ぬの怖くない?」と聞いてまわりました。
その回答は「寝るのと変わんなくない?」「なんでそんな答えのないことを考えるの?」と、
人によって全く違うどころか、みんな死ぬことに対して、深く考えていなかったんですよ(笑)。
むしろ、目の前の幸せについて考えていました。

それから自分はどうすれば幸せなのかを考えたときに
「自分が愛するものに囲まれていれば、死ぬことも怖くない」という結論になって。
死への恐怖に対抗するためにみつけたのが「愛を見つけること」だったんです。

―ありがとうございます。なんだか深い話ですね。
確かにみり愛さんのSNSには「愛情」が溢れている、といいますか……。
そんな世界を描くために、SNSを更新する際、意識していることなどありますか?

よく「インスタグラマーは背伸びしがち」なんて言われていますよね。
でも、私はあくまで“等身大の自分を見せる場”として、りきむことなくゆるーく更新しています。
それが秘訣なのかな(笑)?
ざっくりと例えるなら、アルバムや日記のような使い方をしているかも。

そのかわり、NYLONブログは、ファンの人たち向けに書いていると思います。
両方に意識している点は、強いて言うなら、嘘はつかないということ……でしょうか。
そうじゃないと、理想が現実に追いつく瞬間まで、自分と戦い続けないといけないですから。

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LIKE服は、真っ白なキャンバスのようなもの

―ズバリ、みり愛さんにとって「服」とはどんな存在なのでしょうか?

服は客観的に見れば、第三者からの第一印象に大きく影響します。ですが主観的に見れば、自分を表現できるものです。
それは、絵画にも通じるものがあります。
私は幼少期から画を描くことが大好きで、私自身のフィルターを通して視覚的に美しいものを、
一枚のキャンバスに映し描いていました。
つまり、私にとっての「服」とは、真っ白のキャンバスのようなものなのかなって。

―服を選ぶのに、そういった視点もあるのですね……。
話を聞いていると、みり愛さんは「自分はどうあるべきか」という他人の評価軸より
「自分はこうありたい」というご自身の評価軸を基準に行動されていますね。
みり愛さんを引っ張るもの……つまり、夢中にしているものってなんでしょう?

やっぱり、お仕事ですかね。
ただファッションデザイナーとしての仕事が軌道に乗るまでは、悪いことばかりを考えていて、
あまり良い環境と言えませんでした。
家族や友達、恋人のことをポジティブに考えられるようになったのは、お仕事が上手くいきだしてからです。
いつのまにか、生き甲斐になっていた感じです。

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―そう思える環境を一人でつくり上げたことは、すごく立派ですし、羨ましくもあります。

周りの方々の支えがあってこそです。我ながら、人には恵まれているなと感じます。
とはいえ、学生時代は周りのせいにしてばかりでした。
周りの方々の有り難みに気づいたのは、独立してからです。生かしてもらっているんだな、と。

CHANGE長年やってきた仕事が与えてくれたもの

―今後もモデルの仕事は続ける予定ですか?

はい。モデルのお仕事は、続けられる限りは続けたいです。
大成功しているわけではないですが、何も知らなかった自分を成長させてくれた場所として、
これからも大事にしていきたいなと思っています。
それに実は、モデルのお仕事のおかげで、自分の中で大きな転機がありまして。

―大きな転機。

大学4年生の頃、半年早く卒業単位を取得したので、ファッションの勉強のために渡英しました。
もしかすると、日本に帰りたくなくなるかも……と思っていたのですが逆でした。

帰国すると同時に、撮影やブログの仕事が舞い込んできて。
自己満足かもしれませんが、分かりやすく求められている気がしました。
長年やってきたモデルの仕事をそう感じられたことで、私自身の心境も大きく変化しました。
いつまで続くのかわからないし、周りの方々の支えがあるからこそですが、応援してくれる人がいる限りは続けたいです。

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SENSEセンスとは、過去の選択からなるもの

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―最後になりますが、みり愛さんにとって「センス」とはどういうものでしょう。

「センス」は、私にとって大切な言葉のひとつです。
全ての行動や発言は、過去の“選択”からなるものだと思っています。
その選択は、必ずその人のセンスが左右するはず。だから何をしても「センス」は現れるはずです。
言い換えると、センスは“その人自身を表す”もの。
良い悪いじゃなくて、その人の育ち方、家族構成、経験したこと、夢中になったもの、生まれて持った才能……。
その全てが投影されているものじゃないのかなって。
だから私にとって、非常に大切な言葉であり、重要視していますね。

(2017/9/28 石川優太)

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プロフィール
1994年5月8日生まれ。福岡県出身。
幼少期をアメリカで過ごし、帰国後は福岡で芸能活動をスタート。
2013年、大学入学を機に上京し、モデル業を本格化。
2016年には東京の大学に籍を置きつつロンドンに渡り、ファッションを勉強。
卒業後はモデル業と両立しながらアパレル商社でデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、同年からNYLON公式ブロガーにも選ばれ活動をしている。
インスタグラムのフォロワーは3万人を超えている。

▼Official Web Site
http://milliahkanemitsu.com
▼Instagram 
https://www.instagram.com/milliah_kanemitsu/
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