トレーニング指導を通じて人々の生活を豊かにするために
パーソナルトレーナー・大瀧亮平(おおたきりょうへい)が考える仕事と人生とは
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トレーニング指導を通じて人々の生活を豊かにするために
パーソナルトレーナー・大瀧亮平(おおたきりょうへい)が考える仕事と人生とは
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豊富な知識と経験による適切な運動指導と、その誠実で裏表のない性格によって、多くのクライアントから信頼を得ているパーソナルトレーナーの大瀧亮平さん。フィットネス業界に魅力を感じ、長年トレーナーとして活動する中で感じた「生活の豊かさ」とは何かを、仕事を通して語っていただきます。

JOBパーソナル・トレーニングは生活を豊かにするための手段

––大瀧さんのお仕事について教えてください。

私はフリーランスのパーソナルトレーナーをしています。近年はメディアでの露出も増えてるので、ご存じの方も多いと思いますが、パーソナルトレーナーとは、簡単にいうとマンツーマンで運動指導を行う職業です。クライアントがトレーニングを行う目的は様々なのですが、私が得意とする分野は、主にダイエットと身体の機能改善です。ただ、これらは、あくまでも運動を行う上での目的です。『痩せてキレイになってから結婚式をあげたい』『孫と出かけられるようになりたい』といった、その先にある目標が重要であると私は考えており、運動は手段だと捉えています。運動指導を通じて生活を豊かにするお手伝いをさせてもらっているという意識で仕事に向き合っていますね。

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––将来の目標はありますか?

まだ模索中なのですが、将来は自分のジムやスタジオを持つといったことも視野に入れています。ただ、今の展望としては、もう少し多くの方に、自分の持っている経験や知識をお伝えしたいなと考えています。また、パーソナルトレーニング指導のみでは、より多くの人に運動の楽しさや重要性を伝えるのにも限界もあると感じているので、セミナー活動、執筆活動、メディア出演などによって、後進の育成も含めた啓蒙活動も行なっています。

先日、お声がけをいただいて、はじめてTV出演を経験したのですが、非常に反響が大きかったんです。トレーニングの重要性を伝える手段の一つとして、メディア出演は重要なものであると実感しました。こうした様々な啓蒙活動は、今後さらに力を入れていきたいですね。

––大瀧さんのブログは大変充実したコンテンツが揃っていますが、ネタはどうやって集めているのですか?

最初は、ブログ記事のネタを考えるのが大変だったんです。でも、クライアントが疑問に感じていることは、そのまま潜在顧客にリーチするようなトピックになる、ということに気づいてからはネタ探しが大変だと感じたことはありません。

また、パーソナル指導はお互いの相性も重要です。ブログは集客目的ではじめたのですが、自分の中で、こういう人に来て欲しい、こういう人なら自信をもってサポートできるといったペルソナイメージがあるので、そこのマッチングツールとしても活用できていると思います。問い合わせ数は、それほど多くはありませんが、ブログ経由で私に興味を持ってくださった方も多く、中には遠方から来てくださる方もいます。

LIFE家族と一緒にいる時間を大切にしたい

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––仕事とプライベートの切り替えはどのようにされていますか?

今はオフが週1回とれるかとれないかなので、休日のほぼ全てを家族との時間に当てています。娘が3歳なのですが、平日は娘が起きる前に出て、帰宅するとすでに寝ていることが多いので、あまりコミュニケーションはとれていません。今度幼稚園に上がり、会える時間が今より少なくなると思うので、余計に今は娘との時間を大切にしたいですね。私は仕事とプライベートの切り替えが下手なのですが、一緒にいる時間はなるべく家族のために使いたいので、休日は極力パソコンやスマホには触らないように心がけています。

私の仕事はフリーランスなので、仕事を入れようと思えばいくらでも入れられるし、逆に休もうと思えば休めます。しかし、サービスの質が、朝1本目と最後のセッションで差が出てしまうようではいけません。どこまでが自分の能力を十分に発揮できて、それ以上はキャパオーバーなのか、その線引きが未だつかめていない部分があります。昨年末から年始にかけて体調を崩してしまったので、そのあたりが今年の課題かなと思っています。

LIKE運動指導を介したコミュニケーションによって、可能性が広がり、人生が変わる

––趣味について教えてください。

公私混同はいけませんが、私の場合トレーニングすることが趣味の一つなので、そのための勉強や自己研鑽の全てが、息抜きにもなって、仕事にも還元できています。そういった意味では恵まれた環境の中で仕事ができていると思いますね。

––学生の頃の将来の夢は、どんなものだったのでしょうか?

高校3年生まで、将来どんな職業につきたいかという夢は全くなく、ただ漠然と過ごしていました。私はサッカー部だったのですが、たまたま自分が怪我をしたときにトレーナーにサポートしてもらったことで、そういう職業があるということを知ったんです。そこからトレーナーになりたいと思うようになって、専門学校へ入学しました。

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––パーソナルトレーニングは、サービス業の側面もありますが、人とコミュニケーションをとることも得意でしたか?

実は、もともとすごく人見知りで、以前は打ち解けるまでかなり時間がかかるタイプでした。ところが、運動指導を介してコミュニケーションをとるようになると、人と打ち解けることが容易になりました。運動自体も好きだったのですが、それまで人から感謝されるという経験がなかったので、そこにもやりがいを感じましたね。だからなのかもしれませんが、もっと役に立ちたいとか、困った人を助けたいといった気持ちが強くなりました。そんな風に思うようになって、トレーニングに関する勉強や自身のワークアウトを続けて、現在の自分があります。

思えば、妻ともフィットネスクラブの職場で出会ったんです。トレーナーとしての価値観が同じで、お互い尊敬し合うことができる。私の仕事に対しても非常に理解があり、様々な面でサポートをしてもらっています。仕事に全力を注げるのも彼女のおかげです。現在、妻は育児中ですが、仕事に復帰したいという気持ちもあるようなので、その時は私も同様に支えてあげなければいけないなと思っています。

CHANGE独立して初めてわかった組織で働くことの有り難さ

––人生の転機について教えてください。

人生の最初の転機は、専門学校入学してすぐに、担任の先生の勧められてフィットネスクラブで、アルバイトをはじめたことです。フィットネスクラブは老若男女全ての世代がいて、運動が得意な方も、苦手な方もいます。アルバイトの経験を通じて、プロアスリートだけを指導するトレーナーよりも、フィットネスクラブのトレーナーの方が幅広い資質を求められるのだなということに気づきました。

その後、著名なパーソナル・トレーナーとして現在大変に活躍されている方々が数多く所属していた『フィットネスクラブ・ワウディー』で社員としてトレーナー活動を行うようになります。優秀な先輩方についていくのは大変でしたが、ワウディーに就職して正解でした。

––独立されたことも人生の転機だったと思うのですが、それについてはどのようにお考えですか?

ワウディーを運営していた会社がなくなってしまい、一部店舗を引き継いだ『エースアクシスコア』というスポーツクラブで、引き続きトレーナー活動を続けます。そこでは、店長というマネージャー職まで経験させてもらったのですが、29歳になってから独立を考えるようになりました。

チーフ職や、マネージャー職の仕事にもやりがいを感じていましたが、自分が「どうありたいか」を考えるようになると、やはり生涯現役で、現場で運動指導をしていきたいという思いが強くなってきたのだと思います。マネージャー職だからといって、まったく現場の指導から離れてしまうということではありません。しかし、会社全体の中で誰をどこに配置をすれば良いかということを考えると、このまま組織に属して活動するのは自分の将来像とは合わないだろうと思うようになりました。そして、フリーランスのパーソナルトレーナーとして活動していくというのが一番だという結論に至ったんです。

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––フリーランスになって、企業に対する信用という後ろ盾がなくなったときに何か感じましたか?

仕事で独立するということは、実家を出て一人暮らしするときの感覚に非常に似ていると思います。実家を出るまでは、親が炊事洗濯をしてくれる有り難みがわかっていませんでしたが、それと同じように会社では見えない部分でいろいろな人に支えられてきたのだなと感じます。

会社員だった頃は、本社で経理全般をやってくれる人がいました。独立して、自分で会計や税金の処理を行うようになって初めて、そのありがたみに気づきました。見えているつもりでも、目の前の運動指導のことばかりに気を取られて、そういう仕事の大変さは理解していなかったと思います。独立してから、その経理の方に『本当にありがとうございました』と連絡をしたくらいです(笑) そういう大変さはありますが、ある程度の不安定さを感じながらも、自由な環境の中で生きていく充実のようなものを感じています。

SENSE様々な知識を集積し、見識を広げることがセンスの良い運動指導につながる

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––大瀧さんが考えるセンスの良い人とは?

受け売りですが、「くまモン」のデザイナーの水野学さんが説く『センスは持って生まれたものではなく、知識の集積である』という考えに共感します。私がトレーナー業界でセンスがあるなと思う人も、常に知的好奇心が旺盛で、知識が豊富、なおかつ謙虚なことが共通点だと感じるからです。

最初に少しお話ししましたが、運動はあくまでも生活を豊かにする手段の一つ。見識を広めて、少し俯瞰して考えられるような自己研鑽を重ねて行くことで、サービスや指導が、結果的にセンス溢れるものになるのかなと思います。トレーニング関連の本ばかり読んでいると、視野が狭くなってしまいます。スポーツやトレーニング以外の知識の蓄積は、読書も重要だと思いますし、人に会って話をすることも大切だと感じます。トレーナー仲間から学ぶこともありますし、クライアントから学ばせていただくことも沢山ありますね。

(2017/02/08 塚本建未)

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プロフィール
1984年栃木県生まれ。
パーソナルトレーナー。東京スポーツ&レクリエーション専門学校卒業。専門学校時代から、アルバイトでフィットネスクラブのトレーナーとして活動。専門学校卒業後、フィットネスクラブ・ワウディーを展開する株式会社ワークアウトワールド・ジャパンに入社。その後、株式会社大丸プランニングが展開するスポーツクラブ・エースアクシスコアの店舗マネージャーを経て、パーソナルトレーナーとして独立。月間約100件のクライアントをサポートし、半年間で20kgの体重減や肩こり・腰痛など身体の不調改善、風邪を引きやすいといった体質の改善など、多くの成功事例を持つ。NASM−PES、NESTA−PFTなど多数のトレーナー資格を保有。近年は、セミナー講演や執筆活動、メディア出演など、後進の育成も含めて正しい知識の啓蒙活動に尽力するなど、幅広く活動している。

【パーソナルトレーナー大瀧亮平オフィシャルブログ】
http://otaki-ryohei.com/profile/

撮影協力:エニタイムフィットネス三田店
http://www.anytimefitness.co.jp/mita/
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