遺留分とは?割合・時効期限
法定相続分との違いを解説!
後悔しない為にすべき準備とは?

相続の際、『遺留分』について調べてみてもよく分からないですよね。

遺留分とは、相続人に保証されている最低限の取り分のことです。

この記事では、

  • 相続での遺留分とは?
    法定相続分との違いを説明
  • 遺留分の割合、時効?
  • 相続で揉めないために絶対しておくべき準備

について解説します。

遺留分についての基礎知識

遺留分とは?

相続の際、相続人に対して一定の取得が保証されている遺産のことを遺留分と言います。

例えば、父の遺言書で『子どもに全遺産を相続させる』と書いてあったとしても、母の遺留分は必ず存在します。

もし遺言書通りに相続したい場合は、相続人たちがその遺言書の内容に納得する必要があります。

遺留分と法定相続分との違い

法定相続分は民法で割合が定められていますが、遺言書や遺産分割協議などによって異なる割合に変更することが可能です。

ただし、遺言書によって法定相続しなかった場合でも、本来の相続人が最低限貰える遺留分は決まっており、この割合は原則変わりません。

遺留分の対象者は、亡くなった方の配偶者・子ども・直系尊属(父母など)となっています。

法定相続分には兄弟姉妹・甥姪が含まれますが、遺留分については対象外となります。

遺留分の割合

遺留分の割合については、相続人が直系尊属(父母など)のみの場合は法定相続割合の1/3、それ以外の場合は1/2と定められています。

誰が相続するかによって割合が変わるため、分かりやすいようにパターン別で表にまとめました。

相続人のパターン 全体の遺留分割合 配偶者 子ども 父母
配偶者と子 1/2 1/4 1/4
配偶者と父母 1/2 1/3 1/6
配偶者のみ 1/2 1/2
子どものみ 1/2 1/2
父母のみ 1/3 1/3

すでに説明したように、兄弟姉妹は遺留分の対象外になっているので、相続人になっていたとしても兄弟姉妹に遺留分はありません。

遺留分の時効

遺留分はずっと有効なわけではなく、時効が存在しています。

『遺留分があることを知った時から1年または『被相続人が死亡してから10年です。

この期間を過ぎると、遺留分を貰っていないと言っても後から請求することはできません。

相続で絶対にやっておくべきこと

相続で最も揉めやすいのが、『不動産をどう分割するのか』ということです。

現金であればスムーズに分けることができますが、土地や建物を分割するのは難しいので、親族間でのトラブルになりやすい遺産なのです。

そこで、今あなたが絶対に知っておく必要があるのが、家の評価額です。

家の評価額が分からないと…

  • 相続方法(現物、代償、換価、共有)をどうすべきか
  • 相続税がいくらになるのか
  • 家を所有すべきか、売却すべきか
  • 自分が相続してにならないか
  • 他の親族だけが得するようになっていないか

など、家の評価額を把握していないと、相続の話し合いが進まなくなります。

また、後からこうすべきだったと思うことがあっても、相続は一度決定したらやり直しはできません。

家の価格を知らないままだと、どうすればせずに済むのかの正しい判断ができず、あとから後悔することにもなりかねません。

とは言え、
『家の価格なんて分からない』
『どうやって調べたらいいの?』
という人もいますよね。

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家の価格は『あなたが』
調べておく必要があります。

家の価格を調べるのは、あなたが自分自身でやらなくてはいけません。

なぜなら、他の人だけが家の評価額を知っている場合、あなたにとってになるような相続になる可能性が高いからです。

例えば、他の親族から4,000万円で家を売ったと聞いていたとします。しかし、実は5,000万円で売れていたとしたらどうでしょうか。

あなたが本来貰えるはずだった数百万円の取り分は他の人に行きわたり、自分だけが損することになってしまいます。

不動産は大きな財産なので、嘘をついて自分だけが得をしようとする人が現れやすいです。

だからこそ、自分で家の価格を調べる必要があります。

イエウール無料で利用でき、使ったからといって必ず売却する必要はないため、損せずスムーズに相続するための準備として、今のうちに自分で家の価格を調べてみましょう。

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また、不動産の価格が上昇しているので、実は今が一番家を高く売れる状態です。

資材の高騰や円安の影響など、あらゆる要因により日本全国の不動産の価格が上昇しています。

しかし、その不動産価格の上昇もずっと続くわけではありません

(引用:国土交通省「不動産価格指数(住宅) 令和6年6月」)

家が高く売れれば貰う遺産が増えることになるので、自分にとっても他の家族にとっても嬉しいですよね。

イエウールは使ったからと言って必ず売る必要もないため、家の価格が上昇している今のうちに、とりあえず評価額だけでも調べておくことをおすすめします。

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